西武池袋屋上は閉鎖された?庭園の現在と「かるかや」閉店の真相
ヨドバシホールディングスによる買収劇と大規模な改装工事を経て、巨大な転換期を駆け抜けてきた西武池袋本店。長年、豊島区池袋の象徴として親しまれてきた同館ですが、リニューアルの過程でネット上を激しく揺るがしたのが「屋上庭園が閉鎖されるのではないか」「あの名物うどんはどうなるのか」という懸念の声でした。
かつて「食と緑の空中庭園」として年間を通じて賑わいを見せた9階屋上は、2026年の今、一体どのような姿へと変貌を遂げたのでしょうか。長年愛された名店「手打ちうどん かるかや」の去就から、モネの絵画を模した庭園の現況、新たに導入された施設の実態まで、現地の最新取材データをもとに徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:屋上庭園「睡蓮の庭」は全面閉鎖されることなく、緑豊かな憩いの空間として現存・維持されている。
- 要点2:半世紀にわたり屋上カルチャーを支えた名物「手打ちうどん かるかや」は惜しまれつつ閉店し、飲食エリアは都市型BBQ施設などへ刷新された。
- 要点3:サボテン・多肉植物の名店「鶴仙園」は健在であり、入場無料のオープンスペースとしての機能も保たれている。
【真相究明】西武池袋の屋上庭園は改装で閉鎖?2026年現在のリアル
西武池袋本店の改装工事が本格化した際、SNSや各種コミュニティでは「西武池袋の屋上庭園が完全閉鎖されるらしい」「すべて家電売り場に変わってしまうのではないか」といった悲観的な噂が急速に拡散しました。百貨店からヨドバシ主導の商業ビルへと舵を切るなかで、象徴的な屋上空間の存続を不安視する声が上がったのは自然な流れと言えます。
しかし、結論から言えば屋上庭園そのものは完全閉鎖されていません。2026年現在、現地を訪れると、クロード・モネの代表作『睡蓮』にインスピレーションを得て造られた「睡蓮の庭」は、大きな人工的破壊を受けることなく、四季折々の水生植物や草花が息づく姿のまま静かに受け継がれています。関係者の証言や現地観察調査によれば、かつてのウッドデッキ構造や池の骨組みは基本的に維持されており、池袋の雑踏から切り離された静謐な空間は今なお息づいています。
ただし、ビル全体の呼称やフロア構成の再編に伴い、かつての「食と緑の空中庭園」という看板は装いを新たにしています。2026年8月現在の公式フロア案内では、屋上施設として都市型BBQ場「グリルピア リンクス池袋」と、国内屈指のサボテン・多肉植物専門店「鶴仙園」が大きくフィーチャーされており、かつての百貨店直営庭園からテナント共生型のハイブリッド屋上へとフェーズを移行させたのが実情です。

名物「手打ちうどん かるかや」閉店の真相とファンの衝撃
西武池袋屋上を語る上で避けて通れない最大のトピックが、昭和43年(1968年)の創業以来、50年以上にわたって屋上の一角を守り続けてきた「かるかや」の閉店です。漫画『孤独のグルメ』に登場したことでも知られ、不揃いでコシの強い手打ち麺と深みのある関西風出汁は、池袋を訪れる多くの人々にとって「ソウルフード」と呼べる存在でした。
改装計画が浮上した当初、多くの常連客から存続を願う署名運動や熱烈な要望が寄せられました。しかし、ビルの大規模耐震補強および給排水・厨房設備の抜本的な刷新、さらには運営方針の全面転換に伴い、2024年夏、惜しまれつつもその歴史に幕を下ろすこととなりました。当時の取材に対し、長年鍋の前に立ち続けた職人や関係者が語った「建物の更新と時代の移り変わりには抗えない」という言葉は、多くのファンの胸を締め付けました。
かつて「かるかや」の周辺には、中華点心、ピザ、クラフトビールなどを提供する個性豊かな屋上フードカートが軒を連ねていました。手軽にワンコイン前後で青空の下の食事が楽しめたあの空間は、今回のリニューアル詳細によって大きく姿を変え、現在は予約制やグループ利用を中心とする体験型飲食コンテンツへと舵が切られています。
【データ比較】西武池袋屋上リニューアル前後の変化一覧
かつての西武百貨店時代と、ヨドバシ改装の影響を経た2026年現在の屋上環境について、主要なスペックと変更点を整理しました。
| 項目 | 改装前(食と緑の空中庭園) | 現在(2026年最新状況) | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 施設名称・位置づけ | 西武池袋本店 9階屋上庭園 | ヨドバシHD池袋ビル(LINKS)9階屋上 | 百貨店主導から大型商業複合ビルへ移行 |
| 睡蓮の池(緑化エリア) | 約1,800㎡のモネ庭園モチーフ | 基本的景観・植物群を維持して存続 | ファン懸念の全面撤去は回避され高評価 |
| 飲食ゾーンの構成 | 「かるかや」含む約10店舗の屋台型カート | 「グリルピア」(BBQ施設)中心に再構築 | 日常的な軽食からイベント・グループ型へ転換 |
| 園芸専門店(鶴仙園) | 屋上名物として長年営業 | 現在も9階屋上フロアにて継続営業 | 全国の多肉植物ファンにとっての聖地を死守 |
| 入場料・一般利用 | 無料(誰でも出入り自由) | 無料(BBQエリア内は要利用料) | 公共的休憩スペースとしての価値は維持 |

【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
リニューアル完了後の屋上を訪れた人々の間では、安堵と郷愁が複雑に入り混じった反応が見られます。SNSや口コミサイト上に投稿されたリアルな声を分析すると、評価のポイントが明確に分かれています。
まずポジティブな意見として圧倒的に多いのが、庭園エリアの景観保全に対する賞賛です。「緑が全部なくなって殺風景なビルになると思っていたが、モネの池がそのまま残っていて涙が出た」「都心のど真ん中で風を感じながら読書できる貴重な場所が守られた」といった声が目立ちます。また、園芸愛好家からは「鶴仙園が屋上に残ってくれたことだけで満点」という極めて熱量の高い支持が寄せられています。
一方で、シビアな意見として寄せられているのが飲食の選択肢に関するものです。「かるかやのうどんをすすりながらビールを飲むのが至福だったのに、手軽に買える軽食が減ってしまった」「屋上BBQは若者や宴会需要には良いが、一人でふらっと立ち寄って数百円で過ごす使い方がしづらくなった」という指摘は少なくありません。かつての下町情緒にも似た気軽なフードコート機能から、客単価の高い商業空間へのシフトに対し、長年の利用者ほどギャップを感じている様子がうかがえます。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
西武池袋本店の屋上を巡っては、情報が錯綜した結果、いくつかの大きな誤解がネット上に定着してしまっています。訪問前に知っておくべき2つの盲点を整理します。
誤解1:「屋上全体がBBQ場になり、有料客しか入れない?」
2026年4月25日にオープンした都市型BBQ施設「グリルピア」の話題性が高かったため、「屋上すべてが有料エリア化された」と誤認している人が散見されます。しかし、フリースペースとしてのベンチやテラス席、睡蓮の池周囲の遊歩道は従来通り無料で立ち入ることができます。館内で購入したテイクアウト商品やドリンクを持ち寄り、風に吹かれながら休憩するスタイルは現在も問題なく行えます。
誤解2:「ヨドバシ主導で文化的な空間が破壊された?」
買収当初、「家電量販店の論理で池袋の文化遺産が切り捨てられる」といった論争が巻き起こりました。しかし結果として、豊島区の都市緑化指針や公開空地に関する協定、さらには池袋駅周辺のコミュニティからの強い要望を汲み取る形で、緑地環境の維持が図られました。商業的収益性を高めるBBQゾーンと、市民の憩いの場である緑化ゾーンを明確にゾーニング(区分け)した点に、運営側の一定の配慮が見て取れます。

【プロの結論】都市型屋上カルチャーの変遷と賢い利用ガイド
昭和の時代、デパートの屋上といえば観覧車やミニ遊戯具が並ぶ「ファミリーの遊園地」でした。平成に入るとその役目を終え、環境意識の高まりとともに「屋上庭園・ビオトープ」へと舵を切りました。そして令和の現在、池袋の屋上が示しているのは、緑地を維持しながらも収益性の高い「体験型・コト消費空間」への再定義です。
この変化を踏まえ、現在の西武池袋(ヨドバシHD池袋ビル)屋上を訪れる際の向き・不向きを提示します。
- 向いている人:
- 都会の喧騒を離れ、自然の光と緑に囲まれて静かに休憩したい人(平日の昼間が特におすすめ)。
- 多肉植物や塊根植物の希少株を探している愛好家(鶴仙園の品揃えは都内随一の規模を維持)。
- 池袋駅直結のロケーションで、手ぶらで開放的なグループBBQやテラス飲みを楽しみたい層。
- 慎重になるべき人:
- かつてのように「数百円のうどんやたこ焼きをフラッと立ち食いしたい」と考えている人(周辺の地下食品フロア等で調達してから上がる工夫が必要)。
- 休日の完全な静寂を求めている人(BBQエリアの稼働状況や天候によって、周囲の賑やかさが大きく変動するため)。
【西武 池袋 屋上】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:現在の西武池袋屋上の営業時間は何時から何時までですか?
A1:一般開放されている屋上庭園エリアは基本的に10:00〜20:00(季節や天候、ビルの営業体制により21:00まで延長される場合あり)です。ただし、BBQ施設「グリルピア」などの飲食店舗はディナー営業に対応しており、最終受付や営業終了時間が一般エリアと異なるため、事前予約時の確認を推奨します。
Q2:「かるかや」のうどんはもう食べることはできないのですか?
A2:屋上店舗は完全閉店となりましたが、「かるかや」の手打ちうどんは製麺所直営の生麺販売やオンライン通販、あるいは一部取扱店舗での流通が続けられています。あの独特の極太麺と出汁の味を完全に諦める必要はありませんが、池袋の屋上で食べるという体験は過去のものとなっています。
Q3:屋上への持ち込み飲食は禁止されていますか?
A3:フリーのテラス席やベンチエリアであれば、地下のデパ地下フロア等で購入した弁当やペットボトル飲料の持ち込みは許可されています。ただし、BBQ施設「グリルピア」の区画内への無断持ち込みや、他のお客様の迷惑となる大量のアルコール宴会行為は厳しく制限されています。
まとめ:新時代を迎えた池袋のオアシスを賢く楽しむために
西武池袋本店の屋上は、リニューアルという激動の波に揉まれながらも、最悪のシナリオとされた「緑地の全廃」を免れ、新たな形態で池袋の空の下に息づいています。半世紀の歴史を刻んだ「かるかや」の灯が消えた喪失感は計り知れませんが、モネの睡蓮が揺れる水面や、鶴仙園のサボテンが並ぶ光景は、今なお訪れる人々に確かな安らぎを与えてくれます。
駅直結の利便性と豊かな自然が融合したこの場所は、利用目的を正しく見極めることで、2026年の現在も池袋随一のリフレッシュスポットとして機能し続けています。週末のちょっとした息抜きや買い物の合間に、装いを新たにした屋上の風を感じに足を運んでみてはいかがでしょうか。 (出典: 西武 池袋 屋上(Yahoo!ニュース))