2021年流行語大賞発表!大谷翔平の年間大賞やトップ10を徹底解説
2021年12月1日、年末の風物詩である「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、日本中に大きな話題を呼びました。長引くコロナ禍による行動制限が続くなか、無観客を中心として開催された東京2020オリンピック・パラリンピック、そして太平洋を越えて届いたメジャーリーグでの歴史的偉業など、激動と葛藤が交錯した1年を言葉が如実に物語っています。
年間大賞を射止めた大谷翔平選手の代名詞をはじめ、SNS上で若者を中心に爆発的な議論を巻き起こしたキーワードまで、選出された言葉はいずれも強烈な時代性を放っていました。あれから時を経た2026年の現在から振り返っても、当時の言葉の数々は日本社会の価値観の転換点を鮮やかに記録しています。発表当時の興奮と選考の裏側、そしてトップ10の全貌を改めて紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2021年の年間大賞は、MLBで投打の偉業を達成した大谷翔平選手を称える「リアル二刀流/ショータイム」が満場一致で選出。
- 要点2:トップ10には「親ガチャ」「うっせぇわ」「ゴン攻め/ビッタビタ」など、格差のリアル、五輪新競技の熱狂、デジタル世代の叫びが凝縮。
- 要点3:コロナ禍の閉塞感と新たな挑戦への希望が真っ向からぶつかり合った2021年は、2026年へと続く価値観シフトの原点となった。
【決定の背景】2021年新語流行語大賞の発表結果!大谷翔平「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞に輝いた理由
2021年のユーキャン新語流行語大賞年間大賞に輝いたのは、ロサンゼルス・エンゼルス(当時)で前人未到の活躍を見せた大谷翔平選手に関連する「リアル二刀流/ショータイム」でした。投手として9勝、打者として46本塁打というベーブ・ルース以来約100年ぶりの大記録に迫り、アメリカン・リーグMVPを満票で受賞した同選手の躍進は、暗いニュースが多かった日本社会に底抜けの勇気と希望を届けました。
選考委員会が発表した選考理由においても、「世界中のファンを熱狂させ、不可能を可能にする姿がコロナ禍で疲弊した人々の心をどれほど救ったか計り知れない」と絶賛されました。打順に投手として入りながらDHを解除して打席に立つ「リアル二刀流」という野球用語、そして現地実況アナウンサーが発した名フレーズ「It's showtime!」をもじった「ショータイム」の連呼は、毎朝のニュースを通じて日本中のお茶の間に浸透しました。
スポーツの枠を越え、日本発のグローバルスーパースターが誕生した瞬間を象徴する言葉として、選考委員の間でも異論なしの満場一致で年間大賞へと決定した経緯があります。2026年の視点で見ても、その後のWBC制覇やドジャースでの活躍へと続く伝説の幕開けを告げた記念碑的な選出でした。
【一覧表】流行語大賞2021トップ10と選考理由の全貌
年間大賞とともに発表された「流行語大賞2021トップ10一覧」は、当時の世相を多角的に切り取った非常に濃密なラインナップとなりました。スポーツ、音楽、SNSカルチャー、そして社会情勢に至るまで、当時の日本人が何を体験し、何に心を揺さぶられたかが凝縮されています。
| 受賞語 | 受賞者・関係者 | 選考理由・背景の要点 |
|---|---|---|
| リアル二刀流/ショータイム (年間大賞) | 大谷翔平 | MLBでの投打にわたる圧倒的なパフォーマンス。閉塞感漂う社会を明るく照らした歴史的偉業。 |
| うっせぇわ | Ado | 若者の抑圧された感情をストレートに歌い上げ、YouTubeやTikTokから社会現象へ発展したメガヒット曲。 |
| 親ガチャ | ― | 生まれ持った家庭環境や遺伝で人生が決まってしまうやるせなさを、ソーシャルゲームの「ガチャ」に例えた言葉。 |
| ゴン攻め/ビッタビタ | 瀬尻稜 | 東京五輪スケートボード解説で飛び出した超フランクな専門用語。親しみやすい語り口が視聴者を虜にした。 |
| ジェンダー平等 | 芳野友子(連合会長)ほか | 東京五輪組織委会長の女性蔑視発言騒動などを契機に、多様性とジェンダーギャップの是正が本格的に議論された。 |
| 人流 | ― | 緊急事態宣言下での感染拡大防止策として、人々の移動や密集度合いを表す指標として定着した官製発信語。 |
| スギムライジング | 杉村英孝 | 東京パラリンピック・ボッチャ個人で金メダルを獲得した杉村選手の精密機械のような神技ショットの愛称。 |
| Z世代 | ― | 1990年代中盤から2010年代序盤に生まれたデジタルネイティブ。新たな消費や価値観を牽引する主役として認知。 |
| ぼったくり男爵 | ― | IOCのバッハ会長に対し、米紙ワシントン・ポストのコラムニストが名付けた痛烈な批判フレーズ。 |
| 黙食 | マサラキッチン(三辻宏通) | 感染対策として飲食店などで提唱された「食事中は会話を控える」マナー。外食産業の苦闘を象徴。 |
【激動の社会を映す鏡】「親ガチャ」と「うっせぇわ」が巻き起こした大論争
2021年の受賞語のなかで、ネット上を中心に激しい賛否両論を巻き起こしたのが「親ガチャ」と「うっせぇわ」の2語です。いずれも当時の閉塞した空気や、固定化する社会構造に対する若い世代の切実な声が反映されていました。
親ガチャの流行語選考理由については、「努力だけでは這い上がれない経済格差や境遇の理不尽さを、現代の若者がシニカルなユーモアで言語化したもの」として評価されました。一部の有識者や親世代からは「生んでくれた親をガチャ扱いするとは何事か」「親への敬意を欠く」といった反発も噴出しましたが、格差社会の本質を突いた言葉として、その後も教育・経済・福祉の現場で議論の起点であり続けています。
一方、歌い手・Adoさんのメジャーデビュー曲である「うっせぇわ」は、社会人の理不尽なマナーや同調圧力を鋭利なリリックで叩き斬る痛快さが爆発的な支持を集めました。小学生が口ずさむことへの是非がワイドショーを連日賑わせたものの、デジタルネイティブ世代が既存の社会通念に抱く違和感を代弁するカルチャーアイコンとして、トップ10入りを文句なしで果たしました。
【東京五輪の熱狂と新風】「ゴン攻め/ビッタビタ」「スギムライジング」が放った強烈なインパクト
開催の賛否が揺れた東京2020大会でしたが、競技が始まるとアスリートたちの躍動が数々の鮮烈な言葉を誕生させました。その筆頭が、スケートボードストリート中継でプロスケーターの瀬尻稜氏が連発した「ゴン攻め」と「ビッタビタ」です。
「ゴン攻め」とは果敢に攻めた高難度の滑りを指し、「ビッタビタ」は技の着地がレールや路面に寸分の狂いもなく完璧に決まる様子を表します。倉田大誠アナウンサーの端正な実況と、瀬尻氏のストリートカルチャー特有の脱力系かつ的確な解説のコントラストはSNSで大バズりし、競技そのものの認知拡大に大きく寄与しました。
さらに、パラリンピックではボッチャの杉村英孝選手が見せた超絶技巧「スギムライジング」が選出。密集したボールの隙間をすり抜け、標的球に吸い付くように寄せる神技は、パラスポーツの高度な戦略性と魅力を日本中に知らしめました。五輪の光と影を映した「ぼったくり男爵」とともに、大会が残した強烈なコントラストがトップ10に刻まれています。
【全30語網羅】2021年ノミネート30語一覧から読み解く当時の世相とトレンド
トップ10以外にも、ノミネート30語一覧を俯瞰すると当時のリアルな生活風景が鮮明に蘇ります。流行語2021発表日となった2021年11月上旬のノミネート公表時点から、各界のトレンドセッターたちが熱い視線を送っていました。
医療・社会情勢関連では「副反応」「変異株」「自宅療養」「路上飲み」といった単語が並び、感染症対策に翻弄された生活の実情が生々しく記録されています。その一方で、エンタメやライフスタイル分野では新しい消費行動が次々と台頭しました。
世界的な大ヒットとなった韓国ドラマ『イカゲーム』、大ブームを巻き起こした競走馬擬人化ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』、アニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』から生まれた「庵野秀明/終劇」など、コンテンツ消費が加速。さらに、若者文化を彩った「チルい」「推し活」「フェムテック」「SDGs」といった言葉は、一時的なブームにとどまらず、その後の生活様式に深く根付くことになりました。
【新語流行語大賞歴代受賞語との比較】2021年が現代に遺した文化的足跡
新語流行語大賞歴代受賞語を遡ると、2010年代後半の「インスタ映え」(2017年)や「ONE TEAM」(2019年)、2020年の「3密」など、その時代ごとの集団心理が刻まれています。その文脈において2021年は、「個人のエンパワーメントと構造への違和感」が際立った転換点でした。
国家的な枠組みや組織の論理よりも、大谷選手のように個の卓越した力で世界を切り拓く姿への憧れ、あるいは「親ガチャ」のように個人の力では抗えない構造的不平等を冷静に見つめる眼差し。これらはすべて、Z世代流行語2021の台頭とともに加速した価値観の現れです。
同調圧力を打破しようとする衝動は、その後数年をかけて働き方改革やダイバーシティの推進、SNSを通じたセルフブランディングの日常化へと結実していきました。2021年に蒔かれた言葉の種は、単なる一過性の流行にとどまらず、新しい時代のスタンダードを定義づける重要な布石となったのです。
【流行語 2021 発表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2021年の新語・流行語大賞の発表日はいつでしたか?
A1:ノミネート30語の発表が2021年11月4日に行われ、トップ10および年間大賞の最終発表は2021年12月1日に行われました。毎年12月初旬の恒例スケジュールに沿って執り行われました。
Q2:年間大賞に選ばれた大谷翔平選手の言葉はどちらですか?
A2:「リアル二刀流/ショータイム」の2つの言葉が合体した形で年間大賞を受賞しました。投打にわたる常識破りの活躍と、現地実況でも親しまれたフレーズがセットで評価された結果です。
Q3:「ゴン攻め」「ビッタビタ」とはどういう意味ですか?
A3:東京五輪スケートボード解説の瀬尻稜氏が用いた言葉です。「ゴン攻め」は障害物に対してアグレッシブに攻める姿勢を指し、「ビッタビタ」はトリックの着地が寸分の狂いもなく完璧に決まる状態を意味します。
Q4:ネガティブな意味合いを持つ「親ガチャ」がトップ10に選ばれた理由は?
A4:単なる愚痴ではなく、生まれによる格差や努力では解決しにくい社会構造の歪みを若者がゲーム用語を用いて巧みに言語化した点が、現代の社会課題を浮き彫りにした強力なキーワードとして選考委員会に評価されたためです。
まとめ:2021年の言葉たちが指し示した日本の未来
2021年の流行語大賞の発表結果は、パンデミックという未曾有の危機に抗いながら、未来への突破口を模索した日本社会の叫びと希望を映し出していました。大谷翔平選手が見せつけた規格外の挑戦精神が多くの人々に勇気を与える一方で、足元の社会的な不条理や閉塞感に対する鋭い問いかけもまた、言葉となって表出しました。
それらの言葉は消費されて消えることなく、多様性の受容や個人の生き方を尊重する土壌へと昇華されていきました。時代を彩った名フレーズを振り返ることは、私たちがどこから歩んできて、どのような価値観を大切にして次の一歩を踏み出したのかを再確認させてくれます。 (出典: 流行語 2021 発表(Yahoo!ニュース))